イベントレポート

イベントレポート

未来を変える出会いがある。
共創ライブ #7

2023年3月12日(日)

Z世代もハマッた「リサイクルDISCO」体験

今回参加されたのは、高校生から20代までのZ世代の方々ばかり。「共創ライブ #7」後半では、みなさんに「リサイクルDISCO」を体験していただきました。トークセッションでも紹介されたプラスチック選別の技術やオペレーションノウハウを、DJ気分で体験できる本イベントは、みなさんにも大好評。80年代ディスコの演出も、レトロブームの渦中にいるZ世代に響いたようです。

ゲスト陣も脱帽! 参加者同士の熱いディスカッション

「共創ライブ #7」では、新しい試みとして、ご参加のみなさん同士のグループセッションを実施しました。テーマは、「資源循環の推進に個人/企業ができることは何か」。トークセッションやイベント体験の内容を踏まえた、約40分にわたる議論の成果を各グループの代表者に発表していただきました。

●GREENチーム

今リサイクルが注目されている理由の一つは、エコノミーとコミュニティにあるという議論をしました。例えば今日のコンポストの話もそうですし、最近では使用済みペットボトルを3Dプリント用のフィラメントにリサイクルするような動きも出てきています。こうした新しいアクションを起こし、広めていくためにも、循環経済を回せるコミュニティづくりは重要だと思います。もしかしたら、それは朝ごみ捨て場で交わす、おばちゃんたちとの会話から生まれたりするのかもしれませんね。

●BLUEチーム

大量生産・大量消費の価値観を変えていくためには、消費者がよりよい選択を心がけ、企業もそれに応えるものづくりをしていく必要があります。つまり、個人と企業が互いに好影響を与え合い、いいバランスを保ちながら変革していくことが重要だという結論に至りました。選択肢を増やすきっかけは様々で、例えば3Fで見学した再生プラスチックのコンセプト家電などはその一つ。「こういうのもありだよね」っていう新しい目線を取り込んでいくことで、消費スタイルを変えていけたらいいなと思っています。

●PINKチーム

私たちのグループのキーワードは、「ストーリー」。個人的な話になりますが、先日私の大学で、廃棄されるお花をキッチンカーみたいな車で安く販売していたんですね。すると、そこでお花を買って友だちに贈るという、今までの学校生活にはない新しいアクションが広まったのです。リサイクルすることによって、贈る側ももらう側も、そして捨てられるはずだったお花にも、素敵なストーリーが生まれる。こういう体験を重ねていくことで、リサイクルに対する価値観も変わっていくのではないでしょうか。

●YELLOWチーム

私たちのグループには、今日大阪から来られた人や大学生リポーター、リサイクル業界に就職する方など多彩な人が集まりました。みんなに共通するのは、「なぜ世の中にリサイクルが浸透しないのか」というギモン。これには3つの理由があると思います。1つは、「インセンティブがない」こと。2つ目は「消費者がリサイクルの必要性を感じていない」こと。そして最後が、「知識はあっても実行に移さない」人が多いため。これを解決するためにも、今日のような対話や体験の場は非常に重要だとあらためて認識しました。

●REDチーム

使い終わった製品がどうリサイクルされているのか。特にBtoB製品に関しては、不明なところも多いと思います。またBtoCであっても、リサイクル製品を買うメリットがまだまだ薄いかなと感じています。そうした問題点もある中、やはり一番の課題は、「リサイクルに興味がない人をどうやって動かしていくか」ということ。すぐにできる解決策としては、YouTubeやTikTokなど多くの若者が見ているメディアを通じて、楽しく訴えていくのが一番だと考えています。だから、トムさんの活動にはこれからも期待しています!

微力だけど、無力じゃない

最後に、トムさんからは、自身が大切にしている「微力だけど、無力じゃない」という言葉を紹介していただきました。「社会を変えていく原動力は、一人ひとりの小さな力の積み重ねにほかなりません。共に新しい一歩を踏み出し、素敵な未来をつくりあげていきましょう!」

3時間近くにわたるイベントもそろそろ終了。参加された方々には、蜜蝋で作られたラップを進呈させていただきました。体験の記念にと、みなさんにも喜んでお持ち帰りいただきました。

会場全体の大きな拍手に包まれて、約3時間にわたる「共創ライブ #7」は終了。このひとときが、「これからのリサイクル」を考えるきっかけになれば幸いです。ご来場いただいたみなさま、本当にありがとうございました。

「共創ライブ #7」にご来場のみなさまのお声をご紹介します!

会場では、ご来場のみなさまにアンケートを実施いたしました。「力強いメッセージに勇気づけられた」「リアルな意見が参考になった」「失敗を恐れず取り組んでいきたい」などたくさんのご回答、「とても満足」との高評価をいただいております。ここでは、いくつかを抜粋してご紹介しましょう。

【質問1】共創ライブ#7に参加されて、どのような気づきがあったかを教えてください。

自分が知らないだけで、様々な企業が持続可能な社会に向けて取り組んでいることに気がつきました。こういう機会がもっと増えたらいいと思いました。
(10代 学生 女性)

リサイクルの取り組みについて見えていない部分が多く、行動に移せていない人が多いことが分かった。
(10代 学生 男性)

自分がまだまだゴミを削減できていないことに気づきました。
(20代 会社員 男性)

リサイクルの大事さを改めて認識することができました。
(20代 学生 男性)

消費者目線でやらなきゃいけないこと思っていましたが、リサイクルは自分が好きで楽しみながらできることに気づけました。
(30代 会社員 女性)

リサイクル事例の紹介だけでなく、回収のルートに乗せるためのサブスクの取組みも知ることができ、大変有意義でした。
(30代 会社員 男性)

【質問2】「プラスチックリサイクル技術」に期待することがあれば教えてください。

再利用されたプラスチック製品がさらにデザイン的にもスタイリッシュになることで手にする人が増えるのではないかと思いました。
(10代 学生 女性)

リサイクルして作られた製品が安価で販売できるようになる。
(20代 学生 男性)

ゴミを資源化できる技術に非常に希望を感じました。プラスチックだけでなく、他の製品にもこのような活動が広がっていき、ゆくゆくはゴミがなくなるところまでいけると素晴らしいなと感じました。
(20代 会社員 男性)

リサイクル技術や取り組みに触れる機会、体験が増えると嬉しいです。
(30代 会社員 女性)

高い技術はすでに開発されていて、かつどんどんブラッシュアップされているのだと知ったので、より広まってほしいです。
(20代 学生 女性)

【質問3】三菱電機が運営する「METoA Ginza」の取り組みに魅力を感じた点を教えてください。

どんな人にもわかりやすく楽しみながら説明できるような場を作っていることがとても魅力的だなと感じました。
(20代 学生 男性)

本当に社会を変えたいと考えて取り組みをしている点に魅力を感じました。
(20代 学生 女性)

ただ楽しく明るく体験できました。例えば小学校の頃に社会科見学できたら楽しいと思います。私もゲーム感覚で下水道の仕組みを知った時をすごく覚えているので、こんな体験が出来たら、もっと広まるのではないかと思います。
(20代 学生 女性)

訪れた人の感想が開発を担当してる方に伝わっていることが魅力的だと感じました。
(20代 会社員 男性)

一般的なセミナーだと話すのみですが、こちらは空飛ぶ体験など見たり聞いたり五感に呼びかけている形が良いと思いました。
(30代 会社員 女性)

ご参加いただいた方には、あらためて御礼申し上げます。
「共創ライブ #7」の模様は、METoA Ginza公式YouTubeチャンネルでもご覧いただけます。ぜひお楽しみください。