イベントレポート

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未来を変える出会いがある。
共創ライブ #7

2023年3月12日(日)

ご来場者からの質問に答えていただきました!

トークセッションの後には、質疑応答のコーナーが設けられました。その一部をここでご紹介します。

安居さんのコンポストのお話、とても勉強になりました。こうした取り組みを国に提案したり、自治体規模で大きく広げていくようなお考えはありますか。

安居さん:いずれは行政とも連携して広い範囲で貼っていきたいとは考えています。ただ、ファーストステップとしては、小さくとも質の高い仕組みから始めるのがいいのかなと。最初は小規模でも、うまく回り始めれば自然と周囲に広がっていくからです。だから、僕の活動としては、小さく始めて無理なく広めるスタイルが一番だと思っています。
一方で、鹿児島県の大崎町のように、1万2000人規模の町を挙げて堆肥化に取り組んでいる自治体もあります。同町は、リサイクル率日本一としても知られています。こうした自治体が増えていけば、国全体も大きく変わっていくのではないでしょうか。

トムさん:大崎町は、『RICE MEDIA』も取材しています。ぜひYouTubeで検索してみてください(笑)!

今回はプラスチックリサイクルの事例をご紹介いただきましたが、家電には金属や半導体なども使われています。そちらのリサイクル方法についても、ぜひお聞かせください。

中村さん:家電に関してはまず手解体して、大まかに素材をより分けます。例えば冷蔵庫やエアコンなら、コンプレッサーとか冷媒フロンなどを取り除いて、そこからさらに鉄・非鉄金属・混合プラスチック・ダストなど、素材ごとに選別・回収していきます。これを行うのが、GCSの上流にあるハイパーサイクルシステムズ(HCS)というグループ会社です。HCSでは、風力選別や磁力選別、過電流選別などにより、鉄や非鉄金属の高度選別を行っています。

ご質問をくださった方、ありがとうございました。

共創ライブを終えてのひとこと

安居 昭博 さん

今日のトークセッションで、プラスチック選別における日本の技術力の高さを知ることができました。日本と海外、それぞれのいいところをシェアし合うことによって互いの国の課題解決に貢献できるのではないか。それが、理想のサーキュラーエコノミーの実現につながるのではないか。そんな未来の可能性を感じる、素晴らしい機会となりました。あらためて、みなさんに感謝いたします。

中村 保博 さん

トムさんも安居さんも、独自のやり方でサーキュラーエコノミー実現に向けた様々な挑戦をされている。今日はそのことにとても感銘を受けました。三菱電機では、企業と個人のつながりを大切にしながら、国や自治体、他社さんも含めた共創でリサイクルの仕組みづくりに努めています。当社の取り組みを少しでもみなさまにお伝えできたら嬉しく思います。ぜひこれからも一緒に取り組んでまいりましょう。

廣瀬 智之(トム)さん

希望を感じる1時間でした。海外の先進事例や日本のプラスチック選別の最前線を知ることができたのもそうですし、何よりリサイクルというテーマにこれだけ多くのみなさんが関心を持ってくれたのは、本当にすごいこと。今日のお話をきっかけに、みなさんや周りの方が新しい行動や選択をしていくことで、社会はよりよく変わっていくはずです。未来につながる素敵な時間をご一緒いただき、本当にありがとうございました!