ご来場者からの質問に答えていただきました!
トークセッションの後には、質疑応答のコーナーが設けられました。その一部をここでご紹介します。
サーキュラーエコノミーの市場規模はどのぐらいになるのでしょうか。グローバルにおける今後の成長についても教えてください。
松沢さん:サーキュラーエコノミー市場では、リサイクルやリユースに代表される様々なビジネスが誕生し、利活用モデルによる新たな価値を創出、雇用拡大にもつながっています。その経済効果は、2030年には全世界で4.5兆ドルにも及ぶと試算されています。リニアエコノミー(直線型経済)では考えられなかった、新たなアイデアやビジネスチャンスはまだまだ無限にあり、今後も大きく成長していく分野であることは間違いありません。
資源を循環させるためには、バリューチェーン全体での取り組みや、異業種との連携も必要になると思います。三菱電機さんが今後共創を考えている企業や業界はありますか。
井関さん:リサイクルに関しては、業種や業界を問わず、全方位で巻き込んでいきたいというのが本音です。サーキュラーエコノミーを一社で回すことは到底不可能なので、できるだけ多くの企業や業界と一緒に、資源循環の輪を広げていきたいと考えています。もし、循環の仕組みを構築したい、プラスチックを高品位に選別したいとお考えのお客様がいらっしゃいましたら、ぜひお気軽にご相談ください。
今後リサイクルの技術が進化すれば、生活者が分別しなくても資源が回る未来は来るのでしょうか。
南部さん:ある程度の分別は必要かと思いますが、生活者のご負担と環境負荷を可能な限り減らしていくことは、メーカーの使命だと考えています。大切なのは、リサイクルを意識したものづくりの徹底。再生品の利活用までを視野に入れたバックキャストの発想で、素材選びや製品設計のあり方を一から見直すことを心がけています。これを突き詰めることで、誰もがより気軽に参画できるサーキュラーエコノミーを実現していきたいですね。
ご質問をくださった方、ありがとうございました。
共創ライブを終えてのひとこと
松沢 優希 さん
METoA Ginzaには、子どもと一緒に楽しくリサイクル体験をさせていただいた思い出があります。今日は、その会場でみなさまとお話しできたことをうれしく思っています。三菱電機様と花王様の先進的な取り組みはとても勉強になりました。ご来場のみなさまにも、心から感謝申し上げます。
南部 博美 さん
資源を持たない日本にとって、プラスチックリサイクルは最大のビジネスチャンス。ごみだったものを資源に戻すことで、持続可能な社会をつくれるのですから。その原動力となるのは、「共創」に他なりません。みんなで一つになってジャパンモデルのリサイクルシステムを構築し、素材再生のみならず、日本再生につながる未来を目指しましょう!
井関 康人 さん
プラスチックリサイクルは、ここ数年で大きく注目されるようになりました。同じ想いを持つ仲間が増えるのは、喜ばしいことです。サーキュラーエコノミーに必要なのは、競争ではなく「共創」だと、今日の議論で再確認することができました。これからもモチベーション高く、リサイクル技術の革新に努めてまいります。
最後に、「共創ライブ#6」にご来場のみなさまのお声をご紹介します
会場では、ご来場のみなさまにアンケートを実施いたしました。「共創の良さをリアルで体感することができた」「プラチックリサイクルを考えるきっかけになった」「普段得られない視点だった」などたくさんのご回答、「とても満足」との高評価をいただいております。ここでは、いくつかを抜粋してご紹介しましょう。
【質問1】共創ライブ#6に参加されてどのような気付きがありましたか。
共創することでうまれる解決方法があること。
(20代 男性)
日本のプラスチック排出量(一人当たり)が世界2位であるにもかかわらず、レジ袋有料化やペットボトルリサイクルの導入は他国に比べて遅かった事を考えると、本日のテーマのような関連の取り組み・研修などがもう少し広がって欲しいと思いました。
(40代 女性)
プラスチックに関する情報をもっと企業や消費者が共有できる、目に見えることがやはり大事だなと感じました。
(30代 男性)
サーキュラーエコノミーがリユース、リペア、シェア、リサイクルの要素からなる多くのプレイヤーが関連する事が印象に残りました。
(50代 男性)
リサイクルの未来は思っていたよりも明るいということ。
(40代 女性)
【質問2】プラスチック技術に期待することはありますか。
自国でリサイクルして循環できるような製品づくりを期待しています。
(30代 女性)
製品生産技術とともにリサイクル技術も発展しているとの事で、今後もより多くの企業・消費者が参加できるような仕組みができれば良いと思います。
(40代 女性)
プラスチックは誰もが関わっているので自分のためだけでなく子孫のため、サーキュラーエコノミーに参画することが自分事になる世の中を期待します。
(50代 男性)
子供のころからずっと気になっていたリサイクル分別性能が高まる事も期待しています。横のつながりにも期待しています。
(40代 男性)
あらゆるステークホルダーが結びつき好循環を生み出せる環境。
(20代 男性)