イベントレポート

イベントレポート

Energy-Sharing Cityつながる、シェアする、都市のエネルギー

開催期間:2019年3月13日(水) 〜 2019年7月2日(火)

低炭素社会を実現するためには、暮らしから排出される大量のCO2を見直す必要があります。でも、どうやって──? そんな課題と向き合い、ポジティブな提案と新しい発見をもたらしたのが、METoA Ginza第11弾イベント「Energy-Sharing City ― つながる、シェアする、都市のエネルギー」です。“シェア(共有)”をキーワードとした本イベントには、文字通り“つながって、分けあう”喜びを実感できる展示やアトラクションが盛りだくさん。開催中の3月31日にはMEToA Ginza3周年を、そして翌4月にはご来場者300万人を達成することができました。

都市の未来に向けて新しいエネルギーのあり方を提案

ここ数年、度重なる豪雨や大型台風が発生するたびに浮上する「異常気象」という言葉。今年は5月から猛暑に見舞われるなど、まさに尋常ではない気候が目立っています。その原因のひとつといわれるのが、CO2などの大量排出による地球温暖化です。これを防ぐために、私たち自身もエネルギーの使い方を考えていかなくてはなりません。

そこで本イベントでは、つなげて、シェアする、都市の新しいエネルギーのあり方をご提案。太陽光発電システムやHEMS(ホーム・エネルギー・マネジメント・システム)、ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)など、「つくる」「ためる」「減らす(賢く使う)」を実現する三菱電機のエネルギーマネジメント技術をもとに、さまざまな展示やアトラクションをご用意しました。ARやアバター、そしてご自身の身体を使ったEnergy-Sharing体験で、新しい発見や気づきを得られた方も多かったのではないでしょうか。ここでは、そんなみなさまのお声とともにイベントを振り返ります。

歩いてつなげて、みんなで街を元気にしよう!

エネルギーをつなげて、シェアして、街を元気にする──。エネルギーの理想的なサイクルを楽しいアトラクションで体験できるのが、METoA2(2F)のスペシャルコンテンツ「Energy-Sharing City」です。今回、METoA VISIONに映し出されるのは、自然エネルギーで生活する未来の都市。床面には、ビルや住宅、EV、発電所などのマーカーが点在しています。そのマーカーをみんなで踏んで歩いていくと、エネルギーの道がつながって都市がみるみる活気づく、という仕掛けです。

「これを踏んで地球を守るね!(4歳男児)」「たくさん踏んで身体が熱くなった!、楽しいからもっとやる!(5歳女児)」とお子さんにも大人気の「Energy-Sharing City」。「猛暑」や「豪雨」などの異常気象に見舞われていた都市も、エネルギーシェアが進むにつれて穏やかな天候に変わり、最後は晴れ渡った空に花火が打ち上がる、という趣向も大好評でした。

「大画面で観る猛暑や豪雨の映像は迫力がありますね。異常気象をなんとかしなければと考えさせられました(50代男性)」「こうやって頭と身体を使って楽しみながら、エネルギーの配分や異常気象の改善に取り組む体験ができるのは、子どもにとっても素晴らしいこと(60代男性)」「CO2って目に見えないから、大量に増えても危機感をなかなか持てないのよね。こうした映像や仕掛けでわかりやすく体験できると、考えるきっかけにもなります(40代女性)」

影絵ストーリーに込めた、分けあうことの大切さ

METoA3(3F)では、住宅やオフィスビルなどを舞台に、さまざまなかたちで都市エネルギーの未来を体験。イントロダクションとして、まずは影絵アニメーションをご覧いただきました。「オブジェの影が勝手に動き出したので、びっくりしました!(50代女性)」と驚かれる方が多数いらしたように、ちょっとした仕掛けも大好評。ボタンを押すと始まる影絵ストーリーでは、雨の中、男女が傘の中でエネルギーや気候について語ります。

「傘を分けあい、互いを思いやるふたりの姿から、シェアすることの大切さが伝わってきました。エネルギーや環境問題という大きなテーマも、日常的に使っているモノや会話を介すことでぐっと身近になりますね(30代女性)」「人間同士が気持ちを分かちあうのって大切なことだよね。エネルギーもシェアした方がいいと思う(10代男性)」

エネルギーの未来を家やオフィスで疑似体験

エネルギーをシェアすることで、家の中やオフィスはどう変わる──? それを疑似体験できるのも、3Fエキシビションフロアの魅力です。例えば、「つなげて体験!Home Energy」では、タブレットを通して家の中を歩き回り、家電を見つけたら指タップでつないでエネルギーシェアのネットワークをつくる。エネルギーがつながるほどに暮らしが快適になる様子をARで体験できます。「これだけの家電がお互いのエネルギーを分けあえたら、すごくエコになりますね(40代男性)」「ふだん何気なく電気を使ってますが、これからはちゃんと管理しなくちゃ(30代女性・お子さま連れ)」「今日からテレビや照明の付けっぱなしをやめます!(40代女性)」

一方、「体験!最先端の省エネビル」では、自分の分身であるアバターが近未来のオフィスビルで働く一日を体験。デスクに着くと自動で照明や空調、PCのスイッチが入り、人がいなくなれば勝手に消灯してくれるなど、快適さと省エネを両立するZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)の様子がわかります。「自分が主人公になれるのが楽しい。オフィスの電気が自動でオンオフされると、私たちのエネルギーも温存できますね(30代女性)」「子どもが挑戦しました。まだ4歳なのに働いてるーって大笑い。この子が大きくなる頃には、こんな未来になっているんでしょうね(30代女性・お子さま連れ)」

街中のエネルギーをつないで音を鳴り響かせよう

エネルギーが最適化された家やビル、工場。それらを互いにつなげあうことで、都市全体のエネルギーの需給バランスがとれ、より快適な低炭素社会に近づきます。そんな都市の未来をゲーム感覚でシミュレーションできるのが、「Rhythmic Energy-Sharing」。家やビルなどのオブジェをステージに置くとネットワークが生まれ、街が活気づく様を光と音でリズミカルに楽しめます。

「エネルギーをつなげてる感じがしてすごくおもしろい!(5歳男児)」「画面だけでなく音も楽しめるのがいいですね(30代女性・お子さま連れ)」「めっちゃいい音です。踊りたくなる!(40代女性3名)」と、お子さまから大人の方までどなたも熱心にプレイされていました。なかには、「ビルと駅はつなげておくべきだったかなあ。離した方がいいのかなあ」と真剣に都市の構想を練って何度も挑戦されるお子さんも。この体験をきっかけに、エネルギーに関心を持っていただければうれしいですね。

イベント関連グッズやスイーツ、クイズラリーも展開

METoA1(1F)にあるショップやカフェでは、毎回イベントと連動したグッズやコラボスイーツをご用意しています。今回ショップでは、ソーラー電池で動くクルマやロボット、家や街をつなげていく木の玩具など、「エネルギー」や「つながり」を感じられるアイテムを多数展開。またMEToA Cafe & Kitchenでは、ワッフルやパイ、アイスで“Energy-Sharing City”を表現したスイーツ「パティスリーシェアリング」をご提供。どちらもこの期間だけの限定販売のため、多くの方が「見学の記念に」と立ち寄られていました。

この1Fは、クイズラリーの賞品交換カウンターがあるフロアとしてもおなじみです。もちろん今回も、展示を体験しながらラリーポイントでキーワードを集める「Energy-Sharing Rally」を期間限定で開催。賞品には、東急プラザ銀座お買い物券(抽選)やお菓子の詰め合わせのほか、「METoA Ginza3周年&ご来場者300万人達成記念」として先着500名様に「かまわぬ特製METoA Ginzaオリジナルてぬぐい」をプレゼントさせていただきました。

エネルギーをテーマに国境を越えたつながりを

春休みやゴールデンウィークを挟んで開催した「Energy-Sharing City ― つながる、シェアする、都市のエネルギー」。いつも以上にお子さま連れのファミリーで賑わうイベントとなりました。また、回を重ねるごとに海外のお客様も増え、今回は中国、台湾、タイ、インドネシア、インド、アメリカ、カナダ、オーストラリア、ドイツ、イタリア、トルコ、サウジアラビア、アイスランド、セネガルなど幅広い国々からお越しいただいています。

エネルギー問題は、日本だけで解決できるものではありません。本イベントが、多くの国の方々への共感を促し、国境を越えたつながりを深めるきっかけとなれば、METoA Ginzaスタッフ一同とてもうれしく思います。

最後に、ご来場のみなさまからお寄せいただいたお声の一部をご紹介します。

インドネシアから来ました。このような技術を体験できる場所が銀座にあってよかった。エネルギーをシェアできる未来、素敵ですね!
(インドネシア・20代男性5名)

むずかしいエネルギーについても、ていねいに説明してくださるのでとてもわかりやすかった。これから変わっていく未来のエネルギー、楽しみです!
(40代女性)

エネルギーを分けあうことってとても大事なんですね。この展示を見て、いろいろな体験をして、あらためて感じました。
(30歳男性)

すごく楽しめました。早くこういう街ができれば、エネルギーが無駄なく使えますね!
(40代女性)

アバターで体験できたり、未来の都市を自分で作ったり、子どもも大人にもわかりやすく学べるところがいいですね。クイズもあって楽しいです。
(40代女性)

子どもがとても喜んでいました。日本でこんな体験ができると思わなかったです。親子ともどもいい勉強になりました。
(中国人30代ご夫婦・お子さま連れ)

子どもたちにとっては校庭で遊ぶのと同じような感覚で楽しいんでしょうね。といいつつ、おじさん年齢の私も夢中になって体験してしまいましたけどね!
(50代男性)

入場券を買う販売機がどこかにあるのかと思いましたよ。こんなに立派な施設が無料なんて、令和になってから最初の驚きです。
(70代夫婦)

おもしろかったからまた来たい! 夏休みも絶対来たい!
(小学生低学年男児)

Energy-Sharing City — つながる、シェアする、都市のエネルギー」にご来場くださったみなさま、本当にどうもありがとうございました。