「サステナ “ワクワク” アクションプロジェクト」発足! サステナ意識調査とトークセッションの模様もお届けします

メディア発表会レポート

「サステナ “ワクワク” アクションプロジェクト」発足!
サステナ意識調査とトークセッションの模様もお届けします

2023年9月20日(水)

【トークセッション】

“ワクワク”が銀座からはじまる!
~個人/企業としてできるサステナアクション~

会場では、エシカルコーディネーターのエバンズ亜莉沙さん、銀座ミツバチプロジェクト副理事長の田中淳夫さん、松屋 顧客戦略部の片岸茉紀さんをゲストにお招きしたトークセッションも行われました。

エバンズ亜莉沙

エバンズ亜莉沙 さん

エシカルコーディネーター
ELLEスタイルインサイダー

1994年関東生まれ。第二の故郷である米国オレゴン州での生活をきっかけに、社会課題や環境問題に強い関心を持ち、日本へ帰国後の2015年、地球一周の旅をしながら現在の活動をスタート。「エシカル」「サステナブル 」をキーワードに、人と地球にやさしい暮らしの実践と提案をライフワークとする。モデルやトークショーのモデレーター、サステナブルなプロジェクト、ブランドのディレクションやPR など幅広く活動。現在、NHK WORLD “Ethical Every Day” 番組MC を担当。

田中 淳夫

田中 淳夫 さん

特定非営利活動法人 銀座ミツバチプロジェクト 副理事長
株式会社紙パルプ会館 専務取締役

1957年東京都生まれ。株式会社紙パルプ会館に入社。2006年3月、養蜂を通して都市と自然環境との共生を目指す「銀座ミツバチプロジェクト」を共同で立ち上げる。2007年特定非営利活動法人の認証受け、NPO法人銀座ミツバチプロジェクト副理事長就任。近年は芋を植えて焼酎を作り、2016 年グッドデザイン賞受賞 。2023年1月宝塚市と2月福島市と包括連携協定締結。同年3月、全国の仲間を集め「ミツバチプロジェクト・ジャパン」発足。

片岸 茉紀

片岸 茉紀 さん

株式会社松屋
顧客戦略部 販売促進課

2015年入社。タオル売場にて販売を経験後、宣伝装飾課にてチラシやポスターの制作など宣伝業務に携わる。2020年より現職にて全館プロモーションの企画を担当。松屋の持続可能な社会へ向けた暮らしを提案する「BEAUTIFUL MIND 毎日ひとつ私と誰かにいいことを」を立ち上げ、百貨店のお買い物や来店が未来を考えるきっかけにつながるようなアクションの提案を行う。2021年エシカル・コンシェルジュ取得。

森岡 玲永子

森岡 玲永子 さん

三菱電機株式会社 宣伝部
METoAコミュニケーショングループ
グループマネージャー

2007年プロダクトデザイナーとして三菱電機デザイン研究所に入社。2015年、宣伝部に異動。2019年より専任としてMEToA Ginzaの企画に携わり、2022年2月リリース「サステナビリティの実現と社会課題解決に向けた『共創の場』として進化」を中心となり遂行。2022年11月よりグループマネージャーとしてMEToA Ginzaの活動を統括する。

■サステナアクション3つのポイント

──サステナブルにつながるアクションは、どのようなことを意識して始めればいいでしょうか。

エバンズ  私が大切にしていることは、3つあります。1つは「今あるものを大事にする」こと。何か新しいことをするのではなく、今持っているものを長く大事に使うのも重要なアクションだと思います。2つ目は「人とつながる」ことです。サステナアクションを気軽に楽しむためにも、友人を誘ったり、イベントに参加して仲間をつくったりしましょう。3つ目は、「自分の興味を入口に」。食事でもファッションでも、サステナブルに結びつくことはたくさんあります。そして、好きなことなら続けられるはず。その意味で、「サステナ“ワクワク”アクションプロジェクト」にはとても期待しています。

──サステナアクションを社会に広げていくには、何が重要だと思われますか。

エバンズ  目指すべきは、「1人の100歩」よりも「100人の一歩」。個人と企業がお互いに手を取り合っていくためにも、個人が企業に声を届けていくことは重要だし、そうしたアクションを促していくことも企業の役割だと考えます。

■銀座でのサステナアクション

──では、銀座エリアを拠点にする企業・団体のみなさまに、それぞれの活動内容をご紹介いただきたいと思います。

田中  私たちは2006年から始めた養蜂をきっかけに、銀座エリアの企業や団体とさまざまな取り組みをしてきました。松屋銀座さんをはじめ多くの企業さんとはちみつ商品を開発するほか、銀座の屋上緑化、クリーンアップ活動も行っています。近年は、銀座で採取したはちみつのビール「ハニーエール」や、銀座の屋上で育てたサツマイモでつくった焼酎「銀座芋人」を通じて、芋づる式に仲間が増えている状況です。お酒は人が集まるきっかけにもなるので、こうしたところからサステナブルを一緒に考える仲間たちをつなげていきたいと考えています。

片岸  松屋銀座では、「参加・体験型」をキーワードにサステナブルな暮らしを提案する全館イベント「BEAUTIFUL MIND 毎日ひとつ私と誰かにいいことを」を発信しています。マインドを変えるには、まず体験していただくことが重要だと考えているからです。昨年10月の「BEAUTIFUL MIND」では、エバンズさんやMEToA Ginzaさんと一緒に、銀座のクリーンアップや青空マルシェも実施しました。サステナブルという共通ワードを持つ仲間たちと共創することでイベントにもより厚みが増し、お客様にもとても喜んでいただけました。

森岡  その節は、ありがとうございました。METoA Ginzaでは、この夏にビーチクリーンイベントを行ったのですが、銀座の路上と海浜では出るごみの種類が全然違うことをあらためて実感しました。ちなみにこのビーチクリーンは、「METoA Ginza Meet-up」という交流イベントの第2回に実施したもの。第1回にはエバンズさんにもご登場いただき、海洋プラスチックに関する映画鑑賞やディスカッションを行いました。ディスカッションでは、三菱電機グループ社員と生活者のみなさんが対話することで新しい交流が生まれ、社員一人ひとりのサステナビリティに対する意識も高められる貴重な機会となりました。

エバンズ  銀座エリアの企業や団体がつながって、サステナブルな取り組みをする仲間が増えていくのはとても心強いこと。銀座をはじめ東京にはこのようなイベントがたくさんあるので、少しでも興味のある方はぜひ参加していただきたいと思います。

■銀座から全国へ

──METoA Ginzaでは、出張イベントも行っているそうですね。

森岡  9月に初めての試みとして、関西大学にお邪魔をして大学生52名とワークショップを実施しました。テーマは、「月での暮らしをきっかけに地球上でのサステナブルを考える」というものでしたが、学生のみなさまも「サステナブルが身近に感じた」「ワクワクしながら未来について考えるきっかけになった」と、興味を持って楽しんでいただけたようです。今後はこういった活動をもっと全国に広げていきたいと考えています。

──田中さんと片岸さんは銀座を中心に活動されていますが、地方との関わりについて考えられていることや、今後の活動予定などがありましたら、お聞かせいただけますか。

田中  屋上緑化においては、福島の菜の花や福井の水仙、大分のカボスなど全国の花や果物を植え、地方と銀座をつなぐ試みをしています。菜の花を起点とした、福島の西信中学校と銀座中学校の交流も始まっています。また、今年1月に宝塚市、福島市と包括連携協定を締結し、4月には「広島平和ミツバチプロジェクト」も発足しました。今後も地方との取り組みは積極的に行っていく予定です。

片岸  松屋銀座では、伝統あるものづくりをしている地域や作り手を発掘し、その伝統技術を駆使した装飾展示を行っています。銀座という街や松屋銀座の発信力を生かし、たくさんの人にインスタレーションをご覧いただいており、地域のPRにも貢献できていると自負しています。また、一度使用したインスタレーションを賛同する企業にお貸しすることで、より多くの方々に知っていただき、展示物の廃棄ロス低減にもつなげています。これからも、松屋銀座を通じて全国の伝統工芸をご紹介し、持続可能なものづくりを応援していきたいと考えています。

エバンズ  銀座だけにとどまらない、みなさんの幅広い活動に感銘を受けました。日本全国にさまざまなつながりをつくっていくことで、よりサステナブルな社会づくりを進めていきたいですね。私もできる限りお手伝いさせていただきます!

森岡  みなさんのお話を聞いて、とてもワクワクしました。「サステナ“ワクワク”アクションプロジェクト」は、銀座を拠点にしながらも、みなさんと一緒に全国へとつなげていきたいと考えています。2030年のSDGs期限に向けて、今後もより多くのサステナアクションを生み出せるような活動をしてまいります。本日は、ありがとうございました。