宇宙とあかりにまつわる物語を体験
宇宙空間において人類が活動する唯一の拠点、国際宇宙ステーション(ISS)。そこで活躍する宇宙飛行士たちに水や食料、実験装置などさまざまな物資を運ぶ無人の宇宙船が「こうのとり」です。三菱電機は、その”頭脳”にあたる運用管制システムや近傍通信システム、そして軌道や速度などの誘導制御を担う電気モジュールの開発を担当。約30年の開発期間を経て、2009年9月11日の初号機打ち上げから2020年8月20日9号機の大気圏再突入まで、全機成功という偉業に貢献しました。
「HOPE FOR UNIVERSE」では、この「こうのとり」に関する物語を、迫力の大画面映像や模型、体感アトラクションなどさまざまなスタイルで紹介。併せて、ゆらぎの中に宇宙を感じさせる「感性ライティング」や空の光で室内を照らす「misola(みそら)」など、あかりにまつわる研究や製品の展示も行いました。
METoA VISIONで体感する宇宙の旅
日本初の宇宙ステーション補給機「こうのとり」。その打ち上げからISSにドッキングするまでの軌跡を追体験できるのが、2F METoA VISIONのスペシャルコンテンツ「HOPE FOR UNIVERSE」です。迫力の大画面映像と臨場感たっぷりの音響で、本当に宇宙を旅しているかのような気分を味わえます。そして何より胸に迫るのは、プロジェクトを成功に導いた開発者たちの「ことば」。壮大な宇宙を舞台に繰り広げられる感動のドラマに、拍手で応えてくださる方々もいらっしゃいました。
「本当に感動して、涙が出そうになりました。いつも成功した瞬間の映像しか報道されないけれど、その裏にはこんな苦労があったんですね。今日初めて知ることができてよかったです(50代女性)」「成功率100%って本当にすごいですね! 言葉では簡単にいえるけど、想像以上に大変なんだと、この映像で実感しました(30代女性)」「秒速7.8kmで移動するISSにドッキングするために、こうのとりも同じ速度で動いているんですね。これは東京~大阪を1分で移動できる速さと知って驚きました(20代カップル)」
大型ビジョンに開発者たちの想いを投影した「ことばの宇宙」。会場ではスマホで入力した自分の「ことば」をスクリーンに打ち上げることもでき、多くの方にご参加いただきました。「『想いのことば』を画面に投稿しました。子どもが「見て見て打ち上がったー!」ととても喜んでくれ、最後は写真を撮ってSNSにも投稿しました(40代男性・お子様連れ)」
開発者たちとご来場のみなさまの想いが一体となった「ことばの宇宙」は、特設Webサイトからもご覧いただけます。
体を動かしてドッキングミッションに挑戦!
ISSと「こうのとり」のドッキングは、日本独自の技術「ランデブ・キャプチャ方式」で行われます。これは、超高速で移動するISSに併走して下から接近する「こうのとり」を、宇宙飛行士がロボットアームで掴むという当時初の試み。3F「宇宙ゾーン」では、天井に映し出された「こうのとり」を体の動きで操作して、この難関ミッションに挑む体験コーナーも設置されていました。
「ドッキングさせるのは大変だったけど、すごく楽しいですね。どれだけ日本の技術がすごいかがわかりました(40代女性3人組)」「すっごくむずかしかったけど、何とか成功できた! うれしい!(30代カップル)」「こんなに操作がむずかしくてドキドキするミッションだったんですね。しかもこれを9回も成功させたってすごい!(40代女性)」「ISSって肉眼で観察するとゆっくりとした流れ星みたいなんですが、以前800ミリの望遠鏡でISSを探してみたら、動きが速すぎてキャッチできませんでした。ハイスピードで動いているISSにドッキングするのは本当にむずかしいでしょうね(60代男性)」
「宇宙ゾーン」では、「こうのとり」運用時に技術者たちが着用したHTVジャケットも展示。また、「こうのとり」に次ぐ三菱電機のさらなる挑戦として、小型月着陸実証機「SLIM」と火星衛星探査計画「MMX」の技術をパネルでご紹介させていただきました。三菱電機は、「SLIM」において着陸機のシステム開発および製造や運用支援、「MMX」では探査機システムの設計・製造、地球帰還までの軌道上運用技術支援を担当しています。会場には、「SLIM」の1/8スケール模型も展示され、宇宙ファンの注目を集めていました。「これで8分の1の大きさなんですね! すごく小さいね!(小学生・男児)」「今年度中の打ち上げが楽しみです!(30代女性)」
幻想的なゆらぎの光をつくる「感性ライティング」
「宇宙ゾーン」に続く、もう一方の見どころが「宙の光ゾーン」です。ここでは、心を癒やす2つのあかりを紹介。そのひとつが、三菱電機と京都大学の共同開発で生まれた「感性ライティング」です。これはガラス細工に光を当てることで、木漏れ日や水面のきらめきのような”ゆらぎ”の光をつくりだす研究。3Fでは「光のテーブル」、1Fには「光のいけばな」を展示し、幻想的な光をお楽しみいただきました。
「手前のガラスアートではなく、壁面に映し出された光に注目して見る作品なんですね。おもしろい発想です(60代男性)」「『光のテーブル』には焚火に近いゆらぎを感じ、とても癒やされます。ずっと見ていられますね(30代女性)」「こういうきれいな光を見ながらぼーっとしている時間って大事ですよね。ぼーっとした後に、よしがんばるぞって気持ちになります(50代女性)」
空の光を室内に届ける青空照明「misola」
「宙の光ゾーン」に登場する2つめのあかりは、室内を照らす空の光「misola(みそら)」。自然の青空と同じ「レイリー散乱」を応用したLED照明により、天井に本物そっくりの空を出現させます。「すごいね! 本当に空みたい!(40代男性)」「晴れてなくても日向ぼっこができるね!(20代男性)」と驚かれる方も多く、なかには「今日は雨なのに、青い空が見られてうれしい!(5歳女児)」と喜ばれ、3回も見に来てくださるお子さんもいらっしゃいました。
また、「色んなテクノロジーが発明されていくけど、やはり人間は自然に原点回帰するものなのね。清々しい青空が見れてよかったです。ありがとう(60代女性)」「これがオフィスにあったらメンタルにもいい影響が出そうですね(40代女性)」「病室に付けてあげられたらいいのになあ(40代、医療関係者の女性)」「北の国とか夜が長い国にも需要がありそう(30代カップル)」というご意見やご提案も数多くいただきました。
「misola」は現在商品化され、すでにいくつかのビルやショッピングセンターなどに設置されています。
無重力気分を味わえるフォトスポットも人気!
3Fには、まるで無重力空間にいるような写真が撮れるフォトスポットが登場。浮遊しているハンバーガーやピザ、野菜や果物などは、すべてISSに運ばれた食べ物です。(※こうのとり以外の補給機も含む)ご来館の記念に立ち寄られる方も多く、なかには3世代で写真撮影を楽しまれるご家族もいらっしゃいました。「すごくいいい写真が撮れた。楽しかった!(5歳ぐらいの女児とお母様)」「ここにある食べ物、私の大好物ばかり。宇宙に住んでいても大好きな食べ物が食べれるなんていいね!(7歳女の子)」
平日午後はデリバリーロボット「MELBot」に会える!
2Fでは、平日午後限定でオリジナルデリバリーロボット「MELBot」を使ったデモンストレーションも行われました。フットペダルを踏んで呼ぶと、自分でエレベーターを乗り降りしてプレゼントを運んでくれる「MELBot」は、会場でも大人気。デモを体験された方には、イベント期間前半は「こうのとり」をデザインしたエコバッグ、後半にはMEToA Ginzaオリジナルボールペンを進呈させていただきました。
「ロボットがひとりでエレベーターを乗り降りするなんてすごい時代ですね。リモコンか何かで操作しているかと思ったんですけど、違うんですね。エコバッグももらえてうれしいです!(40代女性)」「すごい。けっこう物運べるんですね。病院とかで役立ちそう(20代カップル)」「あら、かわいい! おしゃべりもできるんですね。いろんな表情があっておもしろいです!(60代女性)」「表情が可愛くてキュンてしちゃいますね(20代女性)」
イベントを記念したコラボスイーツやグッズ、ARカードも!
METoA Cafe & Kitchenではイベントコラボスイーツとして、宇宙や空をイメージした「ギャラクシーパンケーキ」と「トワイライトモクテル」を期間限定でご用意。また、1Fショップでは、数々の宇宙食をはじめ、「こうのとり」の木製キットやソーラーパワーで動く惑星探査機など宇宙にまつわるグッズを集め、ご来場のみなさまにお楽しみいただきました。
会場では、お持ち帰り用コンテンツとして、2種の「ARカード」を配布。1枚には星空が、もう1枚には青空が描かれています。それぞれのカードを、METoA Ginza公式アプリのAR機能を使って覗いてみると、「こうのとり」や「misola」の物語が流れてくるという仕掛けです。「カードをスマホにかざすだけでAR動画が観られるなんてすごいですね! 持ち帰って家でも楽しめるのでうれしいです(30代男性)」
ご来場者に向けたアンケートも、今回からはスマホをかざしてご回答いただける非接触スタイルに変更いたしました。みなさまからのたくさんのご意見、ありがとうございました。
イベント開催中の2021年3月31日に、METoA Ginzaは5周年を迎えました。会場では、みなさまへの感謝の気持ちを込めてスペシャル抽選会を実施するほか、METoA Cafe & KitchenではMEToAカラーの限定ドリンク「マンゴーバナナブラックセサミスムージー」もご提供させていただきました。ご参加のみなさまには、あらためて御礼申し上げます。
コロナ禍による一時休業や営業時間短縮にもかかわらず、今回のイベントにも足を運んでくださったみなさまには、心より感謝いたします。「HOPE FOR UNIVERSE」でお届けした「宇宙の旅」や「宙の光」が、ひとときの安らぎや喜びにつながれば幸いです。
※新型コロナウイルス等の感染予防および拡散防止のため、現在METoA Ginzaではお客様と従業員の安心・安全の確保を最優先に、マスク着用や検温、手指や館内の消毒、入場制限などのソーシャルディスタンス確保を徹底しています。
最後に、ご来場のみなさまからお寄せいただいたコメントの一部をご紹介します。
「こうのとり」は、昨年最後のミッションを終えて話題になっていましたね。宇宙が大好きなので、このイベントは絶対に来ようと思っていました。「こうのとり」の映像、ものすごくよかったです! 貸切状態で観ることができ、とても贅沢な時間を過ごせました。また来ます!
(30代女性)
「こうのとり」についてこんなに学べたのは初めて! 「ランデブ・キャプチャ方式」の仕組みをアテンダントさんに教えていただき、日本の技術力の高さを思い知りました。
(40代男性)
たまたま通りかかって入ってみたら、「こうのとり」の映像にとても感動した! 初号機を打ち上げるまで30年もかかったんだね。
(20代カップル)
すごいです! 感動しました! 「こうのとり」がどういうものか、正直わかっていなかったので勉強になりました。
(30代女性)
ゆくゆくは一般人も宇宙に行けるようになるといいですね。僕、宇宙に行ってみたいので、三菱電機さんもがんばってください。素敵な映像をありがとうございました。
(20代男性)
とっても気に入った! スターウォーズみたいできれい! 大人になったら僕も宇宙に行くんだ!
(4歳ぐらいの男児)
2Fの映像も、3Fの展示も、どれも大変すばらしかった。写真を撮って、中国のSNSでも紹介させていただきます!
(中国人の女性3名)
コロナで大変な毎日だからこそ、こういう落ち着いて楽しめるイベントはうれしいですね。
(30代女性)
メトアが大好きで何度も来ています。子どもも楽しめる空間なので、いつ来ても大満足です。本当に助かります! また来ますね!
(2歳ぐらいの男児連れファミリー)
「HOPE FOR UNIVERSE」にご来場くださったみなさま、本当にどうもありがとうございました。次のイベントでまたお会いしましょう。