グローバルな都市、便利で安全な都市ってなんだろう?  都市の「今」を、自分の足を使って探ってみた。

未来の街の姿がわかる?! METoA Ginzaに行ってみた

実際に街を歩いてみて、高齢者にとって今の都市がそこまで進化していないことがわかりました。本当にもっと頑張って欲しい。

約50年後、僕が高齢者になった時には、街はもっと進化してないと困ります。(今でも困っている人たくさんいると思うけど)

ということで、東急プラザ銀座内の三菱電機が運営するイベントスクエア「METoA Ginza〔メトアギンザ〕」にやってきました。

現在、"都市"をテーマに2020年とその先を見据え、超高齢化社会など先進国が抱える様々な課題の解決へ向けたテクノロジーを通して、未来の都市を体感できるイベント「Smooth Access City(スムースアクセスシティ)」を開催しているとのこと。

ここに行けば、"みらいの都市"はどうなっているのかを、自分の手によって体験できるってことなのです。現代に絶望しかけている僕は未来の明るい希望がみたいんだ。

なお、METoA Ginza では1Fから3Fまでの3フロアに渡って展示を展開していますが、今回、主にご紹介したいのは3Fの技術体験展示のスペース。(どの階も入場無料)

中に入ると、アテンダントさんがいらっしゃいます。一緒に回って、僕に明るい未来を教えてくれるということです。

ですが、僕は視界が悪いのでアテンダントさんの顔もちゃんと見えません。丁寧に説明してくれるのでしっかり目を合わせてお話したいのに……残念です。

さて、アテンダントさんの案内のもと順路に沿って、説明を受けつつ、展示を体験していきます。未来の技術が体験できるブースがいくつもあり、とてもワクワクします。ちなみに自動運転があれば、車の事故とか少なくなって高齢者も車の運転が楽になりそう。80歳になって事故を起こしたくない・・・。

アテンダントさん:
こちらは「フルフラット改札」と言いまして、駅の改札をスムースに通過できる改札なんです。現在は切符やICカードをタッチして改札を通っていらっしゃると思いますが、この「フルフラット改札」は何もせずに改札を通れるのです。

アテンダントさん:
これを持って、改札を通ってみてください!

「お、通れた! すごい!」

確かにこれなら、カバンの中にこのカードを入れているだけで良いので、改札の前で一旦止まる人もいなくなる。ゲートもなく通常の改札と比べて格段にスムーズに通れるので、お年寄りでも快適に駅を歩けそう。

でも、ゲートがないと、不正に乗車することも簡単なのではないでしょうか。悪い人がいっぱい出てきて、そのうち東京で暴動が多発するのでは?

アテンダントさん:
駅構内にいる利用者の位置を追跡できるので、不正に改札を通過した人は探知できるようになっているんです。犯人はすぐ捕まりますので安心してください!

未来、ハイテクすぎて怖い。

先ほど電車に乗った際、満員電車では見えづらいかな? と思った「トレインビジョン」。これもさらなる進化に向けて研究が進んでいるとのこと。

アテンダントさん:
こちらは「スマホ型トレインビジョン」です。タブレットやスマートフォンと連動し、多言語表記で路線案内や運行状況などをご案内することができます。要するに、自分のスマホがトレインビジョンになるってことです! これで日本語がわからない外国人の方も、視力が悪い方も、より快適に鉄道を利用することが可能になります。

これなら確かに、文字が小さくて見えない場合でも近くで見られるし、運行情報と連動しているから自分がどこにいるのかわかるので、乗り過ごすこともなく安心。

またこちらは、コミュニケーションの可能性が広がる「しゃべり描きUI」というもの。これを使えば、言葉を指先でなぞって、さまざまな人と円滑に会話ができるとのこと。これ本当すごい。

アテンダントさん:
これを使えば言語の壁を軽々と乗り越えられるので、外国人観光客に道を尋ねられても大丈夫ですよ。外国に行っても安心です!

自分が口にした言葉を読み取り、それを指でなぞると、異なる言語に変換してくれるのだとか。画面を通してコミュニケーションができるので、一般的な翻訳アプリとは違ったやり取りができそう。

施設内の移動がスムースになる「アニメーションライティング誘導システム」。これがあれば、視界が悪くても行き先が簡単にわかります。段差に躓くことなんかないだろうし、人混みも分けられるし、駅で道に迷うこともないはず。街灯と並行してこういうシステムがあると、夜に歩くのも楽しくなるんだろうなあ。子供たちも楽しく安全に道を渡れそう。

明治大学と三菱電機の共同研究で作られた「AnoHako 自動販売機 」は、街の景観を損ねず自分のスマホを使ってお気に入りのメニューから簡単に選べることができるとのこと。欲しいものが決まっていれば、わざわざ自販機の前で悩まずに済みそう。この選ばずに自販機でジュース買えるシステム、スマホのアプリとかで早く登場して欲しい。

そして、とっておきは超高層ビル内の移動がスムースになる「高速エレベーター」。
METoA Ginzaの上空約600mまで高速で上昇するスピード感と都心の景色を疑似体験することができるのです。

その分速は1,230mと世界最速を誇るそのエレベーターは、中国にある超高層ビル「上海中心大厦」で実際に稼働しているとのこと。
上海に行く予定のある人は乗ってみることをオススメします。

さらにこのエレベーターは、ボタンまでタッチスクリーンに進化。乗る前に行先階を指定することで、混雑時も待ち時間を大幅に減らせるのだとか。これもスマホと連動とかしたら便利になりそう。そもそも、未来はスマホとかあるのかな。

高速エレベーターVR体験 」のブースも有り、VR装置をつけて、どのくらいの速さで移動するのかを体験することもできます。

ちなみにこのVR装置をつけて下を見ると、床が透けて銀座の街並みが足元に広がっています。高所恐怖症の方はご注意ください、結構ヒヤッとします。

METoA Ginza館内の2Fのエレベーターは、視覚でも誘導してくれるんだとか。未来は本当に便利になるなあ。早く未来にならないかなあ。

なお、2Fの「METoA VISION(Smooth Access Innovation)」では、ジオラマVISIONと大迫力の64面ディスプレイを連動させ、都市を円滑にするミッション解決を体験することができます。「未来の街って、こんなに便利だよ!」っていうのがゲーム感覚で味わえるので、お子様連れのご家族などにオススメ!

また、1Fは「METoA Cafe & Kitchen 」というおしゃれなカフェになっており、銀座の街並みを見ながら優雅に休憩することも可能。

“いい食事をとることは、生活そのものの豊かさにつながる”。そんな考えの根づく、オーストラリアのカフェをコンセプトに、スーパーフードや野菜をたっぷり使った健康で、見た目も美しいおいしい料理の数々を提供している、そうです。オーストラリア料理って、食べたことないからよくわからないけど、メニューの写真を見る限り、なんか体に良さそう。

ちなみにWi-Fiも利用でき、窓側のカウンター席にはコンセントもあるので、スマホやPCの充電をしながら作業をすることも可能です。銀座ノマド難民の方、ぜひ。

ということで近い将来は、高齢者、子供たち、若者、外国人など、暮らしにくさを感じていた人たちの生活が楽になりそうです。未来は希望だらけなのです。
(ちなみに、最後までアテンダントさんと、ちゃんとおしゃべりすることができませんでした。悲しい)

高齢者になって銀座の街を歩いて。そして未来を体験して。

さて、いかがでしたでしょうか?

前半はとにかく「高齢者って街を普通に歩くのがしんどい!」ということをお伝えいたしましたが、後半では私たちの暮らしは、今後ますます進化していくということをお知らせできたかと思います。

私たちの生活は、多くの人の努力と進化するテクノロジーに支えられています。まだまだ不十分なところはありますが、それに対するソリューションは着々と準備されているのです。

特に音声認識表示技術を使った「しゃべり描きUI」なんて、すぐにでも実用化してスマホに入れたいって思ったくらい。めっちゃ欲しい。

ということで50年後、僕たちが高齢者になったら、もっともっと暮らしやすい世の中になっていることは確実です。そしてこうやって未来をちょっとずつ感じながら、「あ、こんな時代が来るのかなあ」なんて予想するのも楽しいかもしれませんよ。

「週末、家で暇してるなあ……」なんて思った方は、METoA Ginzaに行ってみてはいかがでしょうか。家にいても未来は感じられませんが、銀座に行ったらたくさん感じることができますよ。

(ちなみに、次の日ちゃんと筋肉痛になりました)

METoA Ginza[メトアギンザ]

住所 東京都中央区銀座5-2-1「東急プラザ銀座」内
電話番号 03-5537-7411
営業時間 11時00分 ~ 21時00分
定休日 1月1日(別途施設メンテナンスなどで休館になる場合がございます)
入場料 無料
アクセス 【東京メトロ】
銀座線/丸ノ内線/日比谷線 「銀座駅」 C3出口:徒歩1分
日比谷線/千代田線 「日比谷駅」 A1出口:徒歩2分
有楽町線 「有楽町駅」 A0出口:徒歩2分
【JR】
山手線/京浜東北線 「有楽町駅」 銀座口:徒歩4分

取材・文 長橋諒
カメラ 川村将貴